元外務次官 藪中三十二(みとじ)先生の著書
『外交交渉四〇年 藪中三十二回顧録』(ミネルヴァ書房)21/07

本書は、その時、交渉のテーブルでは何が起こっていたのか、を書きまとめた回顧録。北米局課長時代に日米構造協議を担当し、アジア大洋州局長として北朝鮮の拉致問題、六者会合の日本代表を務めた著書。

外務省に40年在籍し、次官まで上り詰め、退官後は立命館・大阪大学で教鞭をとり、「グローバル寺子屋・藪中塾」を主宰し、若者に外交交渉の経験を伝えている。
外交官として、無我夢中で駆け抜けた四〇年間を振り返り、体系的に整理して出来たのが本書。

外交交渉で、常に念頭に置いていたこととは何か。大きく変化する国際情勢のなかで、日本はいかなる外交戦略を展開するべきなのか。交渉で国を、世界を動かしてきた「外交のプロ」のすべてを記した決定版。

『外交交渉四〇年 藪中三十二回顧録』(ミネルヴァ書房)の構成
はじめに
第1章 新米外交官、奮闘す―在外研修から日米航空交渉まで

第2章 対日貿易摩擦の最前線で―本省人事課から経済局国際機関第一課へ
第3章 怒濤の日米交渉―経済局国際機関第二課長、北米局北米第二課長として

第4章 日米構造協議―無我夢中の長い長い交渉
第5章 ロンドン・ジュネーブ・東京・シカゴ―さまざまな仕事

第6章 アジア大洋州局長就任―拉致問題・核・六者会合
第7章 外務審議官・事務次官時代―「中規模高品質国家」を目指して

第8章 アメリカのバイデン新政権と世界情勢分析
第9章 日本の針路を考える

終章 四〇年間の外務省生活を振り返って
おわりに
索引


 

1948年 大阪府生まれ。

1969年 外務省入省。

韓国、インドネシア、米国在勤の後、北米第二課長(日米経済摩擦担当)、国際戦略問題研究所主任研究員(ロンドンIISS)、ジュネーブ代表部公使、外務本省総務課長、アジア局審議官を経て、在シカゴ総領事。

2002年アジア大洋州局長(六者協議首席代表)、外務審議官(経済担当・G8サミット・シェルパ)、外務審議官(政務担当)を経て、

2008年 外務事務次官。

2010年 外務省退官後、野村総合研究所 顧問。

2018年 立命館大学客員教授(~2023.3)。

2022年瑞宝重光章受章。

現在  大阪大学特任教授。「グローバル寺子屋薮中塾」主宰。


   

【著書】
『外交交渉四〇年 藪中三十二回顧録』(ミネルヴァ書房)21/07
『世界基準の交渉術~グローバル人財に必要な5つの条件』(宝島社)19/03

『核と戦争のリスク~北朝鮮・アメリカ・日本・中国動乱の世界情勢を読む』 朝日新書
               佐藤優共著  (朝日新聞出版)17/12
『トランプ時代の日米新ルール』 PHP新書 (PHP研究所)17/06

『世界に負けない日本~国家と日本人が今なすべきこと』PHP新書(PHP研究所)16/05
『日本の針路~ヒントは交隣外交の歴史にあり』 (岩波書店)15/02

『日本復活計画~未来を創造することから始めよう 別冊セオリー』菅下清廣、堺屋太一、
                       薮中他共著  (講談社)11/05
『国家の命運』   新潮新書   (新潮社)10/10

『対米経済交渉~摩擦の実像』 (サイマル出版会)91/11

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