29年間の現役時代の輝かしい戦績ばかりではなく、監督時代も7年間で5回も日本一に導いた工藤公康ソフトバンク元監督。「優勝請負人」。工藤講師は子供のころから自ら考え、学び、新しい理論や技術に出会うと、それを試してみるという姿勢を一貫して貫いている。常にクエスチョンがある。チームとは、勝つには、勝ち続けるためには……。

装丁(46・並)

工藤公康(くどう きみやす)氏のプロフィール
1963年愛知県生まれ。
1982年名古屋電気高校(現:愛知名電高校)時代に甲子園に出場し、ベスト4,ノーヒットノーランを達成。卒業後、西武ライオンズに入団。黄金時代の左腕。
以降、福岡ダイエーホークス、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズに在籍し、現役中に14度のリーグ優勝、11度の日本一に輝き「優勝請負人」と呼ばれる。

実働29年プロ野球選手としてマウンドに立ち続け、2011年正式に引退を表明。解説者3年の後、2015年から福岡ソフトバンクホークスの監督に就任。(~2021年退任)
監督7年間に、5度の日本シリーズを制覇。

最優秀選手(MVP)2回、最優秀防御率4回、最高勝率4回など数多くのタイトルに輝き、通算224勝を挙げる。最年長記録を次々と更新することから「鉄腕」とも呼ばれた。
正力松太郎賞を歴代最多に並ぶ5回、2016年には野球殿堂入りを果たす。

2020年監督在任中、筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻修了。体育学修士。
2022年4月より同大学院博士課程スポーツで医学博士取得に向け研究や検診活動を行っている。


 

工藤 公康(公康)講師の著書
『未来をひらく81の思考』(宝島社)22/11のご紹介

29年間の現役時代の輝かしい戦績ばかりではなく、監督時代も7年間で5回も日本一に導いた工藤公康前ソフトバンク監督。「優勝請負人」と呼ばれる。
勝ち続けることを使命にしてきた名将が、組織づくり、選手の育成法、試合に挑む準備と心得、シュミレーション法など81の行動指針を初公開してくれたのが本書。

工藤講師の根本には「不安に打ち勝つためには」という気持ちがある。少年期父親より強制的に野球をやらせられる。好きではなかったがどうせやるなら、どうしたら上手くなれるのか、楽に遠くに投げる方法はないのか?など、誰も教えてくれないので自分で探すことになる。週刊ベースボールにある投手、打者の分解写真の解説を読んでの真似。

人の動きを見て、何がすごいのか、どうすごいのか、なぜすごいのかを自分でイメージして練習に取り入れるという実践を子供のときから続ける。プロでも同様。だがあまりのレベルの違いに愕然とはするが、アメリカ留学の3か月が自分を変えるキッカケとなる。球の速さが10kmも速くなり、1軍先発をするようになる。

ここでも自分よりレベルの高い選手に出会い、心が折れそうになるが、負けない為にはの探求が、筋肉のことやコンディショニング、調整法などを学んでゆく。「不安」を打ち消すために、もう一人の自分をつくり、自問自答して自分なりに答えを出し、すべてをポジティブに考えるようになってゆく。工藤氏の思考は、マイナスから始まり、どうすればプラスに出来るのかを考え、学び、行動に移してきた。

常にクエスチョンがあり監督になってからも、組織とは、チームとは、勝つためには、勝ち続けるためにはどうしたらいいのかを考え続ける。
自分が野球をする立場から見る立場になったときにどうすればいいのかを探る。その結果が本書。

『未来をひらく81の思考』(宝島社)の構成
はにめに

第1章 プロで勝つ組織をつくる
    (すべてはファンのために;選手の未来を見据える;共有から共通の理解へ;原因の検証を大切にする;循環型の組織をつくる;勝つためにを追求する 他)

第2章 選手の育成
    (勝ちながら選手を育てる;ユーティリティープレーヤーの育成;育成マニュアルの作成;選手の育成とデータの活用を結びつける;選手の変化を見逃さない 他)

第3章 準備とシミュレーションの徹底
    (すべてを想定内にする;大切なのはオフシーズン;データは活用するが頼りすぎない;勝負は一瞬の判断とそれに基づく準備 他)

第4章 学びが世界を広げる
    (知識のアップグレードを続ける;首脳陣、スタッフも学び続ける;体を理解する;新しいトレーニング方法には、必ず、メリット、デメリットがある 他)

第5章 未来を見る・創る・ひらくために
    (誇りを持ち、プライドを捨てる!;10連覇できるチームをつくる!変わること。変わってはいけないこと。凡事徹底。感謝の気持ちを持ち続ける;逆境を力に変える;覚悟を持つ;プロとは何か? 他)

おわりに

工藤公康氏は著作も活発だが以下、近著・主著

【近著・主著】
『活の入れ方』   幻冬舎新書  (幻冬舎)24/02
『工藤公康 配球とは』(PHPエディターズ・グループ)23/05

『プロフェッショナル投手育成メソッド~一流投手へ導く“投球メカニズムとトレーニング”』(カンゼン)23/03
『未来をひらく81の思考』    (宝島社)22/11

『55歳の自己改革』           (講談社)19/03
『折れない心を支える言葉』(幻冬舎)12/01(幻冬舎文庫)15/04

『工藤公康のピッチングノート~ ピッチャー視点で“観戦力”を高める』(カンゼン)14/09
『工藤公康の野球のススメ ~ GET SPORTS』(朝日新聞出版)14/07

『孤独を怖れない力』  青春新書インテリジェンス (青春出版社)14/05
『10年先の自分をつくる』         (中経出版)13/10

『工藤公康 限界への挑戦~29年間、プロの世界で勝負できた理由』       (日本経済新聞社)13/10
『野球のプレーに、「偶然」はない~テレビ中継・球場で観戦を楽しむ29の視点』     (カンゼン)13/04

『40歳から進化する心と体』 白澤卓二共著 青春新書 (青春出版)13/03
『野球の本当のこと、ぜんぶ話そう!』 (宝島社)12/06

『決定版 工藤公康の10km速くなる投球術』(宝島社)12/02
『折れない心を支える言葉』     (幻冬舎)12/01

『僕の野球塾~「考える力」こそ最強の武器』 (講談社)06/03(講談社+α文庫)11/05
『探究力。~人間「工藤公康」からのメッセージ』     (三省堂書店)10/03

『限界を作らない生き方~2009年、46歳のシーズン』  (幻冬舎)10 /01
『47番の投球論』   (ベストセラーズ)09/03

『現役力~自分を知ることからすべては始まる』(PHP研究所)09/03


   

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